2×4(ツーバイフォー)工法(木造枠組壁工法)とは、木質パネルを組み立てて建物をつくる工法です。
一番多く使用される角材の断面寸法が2×4インチであることからこう呼ばれるようになりました。
アメリカで考案された合理的で、耐震性、耐火性、気密・断熱性に優れた木造の工法です。
2×4工法では、床も壁も空気層が細かく区分された木質パネルの躯体で組み立てるため、壁と天井の接合部などで躯体内部の空気の流れがなく、気密性の高い住宅が実現できます。この区分された躯体内部に、必要とされる断熱材を充填することで、断熱性能のコントロールも容易です。例えば、寒冷地の場合2×4の枠組材を2×6へ変更し、断熱材の厚さを厚くする事で容易に断熱性能を高めることができます。
2×4の面構造と強固なモノコック構造は、開口部や壁の長さなどの制限はあるものの、一般住宅では十分自由度が高く、柱のないプランが可能です。
※モノコック構造とは?
飛行機の機体や自動車の車体のように、外側の部分やいくつかの塊が一体化された構造体となっているもの
2×4工法では様々なバリエーションの屋根形状が可能です。洋小屋組の屋根裏は、屋根裏収納や部屋としても使う事ができます。
都会的なキューブ型の家も、南欧や北欧風のデザインにも柔軟に対応する事が可能です。
在来工法が柱や梁、筋違などの「軸」で構成されるのに対し、2×4工法は枠組材に構造用合板を張った木質パネルの「面」の躯体で構成されます。
このため、「剛性」(建物の変形のしにくさ)が強く、地震や台風などの外力(水平力)に強い工法と言えます。
阪神・淡路大震災で2×4工法の住宅に倒壊被害がほとんどなかったこともそれを証明しています。
ある一定の厚さの木材には炭化層が形成され、木材内部への火の進行を防ぎます。
2×4工法では38㎜厚の2×4材を重ねて使用するため、火災時に構造材の表面には燃焼による炭化層が形成され、躯体の強度低下を抑えます。
木質パネルは、空気層が細かく区分されたファイヤーコンパートメント(防火区画)パネルになっており、壁や天井の接合部の枠組材がファイヤーストップ材となって火災の進行を抑え、高い防火性能を実現しています。
2×4工法は、防火の性能に加えて、内壁を石膏ボードで覆うことで火災時に構造体の発火を遅らせ、耐火性能をコントロールできます。当社も省令準耐火構造の仕様としている為、一部の石膏ボードを2枚張りにするなど、お客様の生命を火災から守る性能を確保しております。
また、省令準耐火構造の場合、火災保険負担額の減額などのメリットも受けられます。
ご希望に応じて在来工法・輸入住宅なども対応可能です。
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